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桜より気になる春の花 ~白木蓮~

桜、木蓮、 先日東京にも開花宣言が出ていよいよ桜の時期になりました。
あっちもこっちもピンク・ピンク。食べるものも”桜***”のオンパレードですね。1年に1週間ばかり咲く花にこれだけ熱狂するのってやっぱり凄いことです。桜も責任重大なので「今年は咲かないことにしたいなあ・・」なんて怠慢は許されず、ひたすらがんばって咲く努力をしているんでしょう。

そんな中、私が毎春楽しみにしている花があります。

実は桜よりも気になっている花で、桜よりも一足先に満開になっている大好きな花です。それは白木蓮。
基本、木になる花はあんまり好きじゃないんですがこの花だけは例外。とても思い出深い花でもあります。
モデルの仕事で初めて訪れたワシントンDCのファッションショー話はかなり前に一度ブログで書いていますが(→こちらをご参照下さい)その時の話です。私達が泊まったホテルはワシントンの中心というより、少し離れた広々としたエリアにある大きなホテルでした。周りはショップやレストラン、といったにぎやかなものはあまり無くて、各国の大使館や、高級住宅が建ちならぶような静かな場所にあり、道路わきの並木や植物は綺麗に整頓・管理され、プチ公園のようなグリーンスポットが沢山点在しておりました。

そんな中でひときわ美しかったのが白木蓮の巨木。見たこともないようなサイズです。さすがUSA! 木蓮の木まで大きいとは・・・と驚いたことを覚えています。しかしその天にそびえる巨木とはうらはらに白い木蓮の花はどこまでも可憐ではかなげ。その色がそう見せるのか、はたまたあの不安定な花びらの形状がそう思わせるのか、私には木蓮の花は柔らかく、風と共存しつつどこか寂しげで、崩れそうで、でも花びえの頃の肌寒い空気がとても似合う。そんな花なのです。そんな花が圧倒するような数で咲き誇るワシントンのそれは白の洪水のように上から降ってきそうな花・花・花!の天井。その下にぼーぜんと立って花を眺めていた記憶は今も鮮明に残っています。

その時のショーで着せて頂いた絹のドレスがあるんですが、今から思うとまるで白とも薄黄色ともつかない、まさに木蓮色!しっとりとして艶やかな白のドレスの裾はちょうど木蓮の花をひっくりかえしたようなものでした。暖かくなま温い風を感じるようになり、ピンクの桜騒ぎの中、たった2週間ほど前の白木蓮を眺めていた時期が少し懐かしく感じるようになった今日この頃。あの凛とした一時は次に堪能できるのは1年先。こうして考えてみると私の熱狂も桜のそれとあまり変わらないなあ・・と思ったり。

ちなみにその桜ですが温暖化が進んでいる昨今、冬の気温があと5度くらいあがってしまうと西日本では桜は咲かなくなるらしいです。桜はある程度寒さ・冷たさといった「冬」を感じて、次に暖かくなった頃に「春」を感じ開花するんだそうです。それがいつでも暖かいと咲いていい時期がわからなくなるんだって。うーん・・・花も”メリハリ”が大事なんですな。そのあたりは人間も同じで、生活の中に大事なリズムやON・OFFはきちんと感じていく必要がありますね。しかしこれで桜も咲いてONパワーが全開!!になりつつも きちんと休息をとりつつ落ち着いて毎日を過ごしていければ、と思っています。